国際観察:米国農業省は世界の綿花消費量が生産量を上回ると予想している。

米農業省はこのほど、2022/2023年度の初の世界綿花展望報告書を発表し、世界の綿花消費量が生産量を上回り、世界の在庫が250万パック減少すると予想した。世界の綿花生産量は3.2%増加し、一部の国では収穫面積が増加する見通しだ。世界経済が2020年の深刻な低迷と2021年のサプライチェーン問題から回復し続けるにつれて、世界の綿花消費量は長期平均速度で増加する見通しだ。報告書は、中国の綿花輸入が2021/2022年度より増加し、紡績品の消費量が増加し、政府が再補庫すると予想している。

2022/2023年度の米国の綿花生産量は1820万パックに増加し、播種面積は13%拡大する見通しだが、収穫面積は2%増加する見通しだ。米国国内の綿紡績工場の綿花消費量は小幅に増加する見通しで、輸出は1550万パックと予想され、2021/2022年度を上回った。

2022/2023年度の世界綿花生産量は前年より約3%増の1億2400万パックと予想されている。これは2017/2018年度以来、世界の綿花生産量の最高レベルであり、2011/2012年度が記録した高位よりわずか3%低い。多くの綿花生産区の播種面積は拡大し、綿価格が高い企業がこのような拡張を奨励しているためだ。

(出典:中国紡績報)