ピケがWTAツアーと5年契約

中国ピケスポーツ用品有限公司は今週、WTAツアーと5年契約を結んだと発表した。他のこのような取引と同様に、今回の提携の重点は国内でのブランドイメージの向上にある。

実際、中国のスポーツ用品会社は海外市場で販路を開くのは難しい。これらのブランドは中国の中産層を狙っており、この消費者層はスポーツ・レジャーにますます興味を持ち、消費能力が相対的に高い。WTAとの提携は、海外のスポーツスターがこれらの製品を着用する際にこれらの中国人消費者の注目を集め、消費者の興味を引くことができるようにするとともに、同ブランドの国際的な知名度を大幅に高めることができるようにするためだ。

「今、私たちは国際的に有名なスポーツブランドを学んでいます。私たちはいつか彼らを追い越すことができることを望んでいます。もちろんこれは私たちの目標です」と同ブランドの許志華最高経営責任者は言います。「でも私たちは違います。私たちは海外ブランドよりも中国をよく知っているので、私たちの製品は中国市場に適しています……消費者にもう一つの選択肢を与えることができます。”

中国のスポーツ用品市場は60億ドルの価値があり、1年間で14%の成長が見込まれている。海外のスポーツブランドは依然としてこの市場のリーダーだが、国産ブランドも追いついており、中小都市の一部の消費者にとって特に魅力的だ。中国の13億人の潜在的なファンもWTAがこの協力に抵抗できない主な原因であり、WTAは、中国にはフランスの2倍の1億3000万人のネットファンと1000万人のアマチュア選手がいると指摘した。

中国では、海外選手を協賛することでブランドイメージを高める戦略は李寧というブランドから始まった。2006年、同ブランドはNBA選手のオニールと契約した。現在、同ブランドはスウェーデンオリンピック選手団、スペイン、アルゼンチンバスケットボールチームのスポンサーとなっている。一方、中国のスポーツブランド、アン・ステップにもこの方面の成功例がある。同ブランドは中国のテニス選手鄭潔とセルビアのテニス選手ヤンコビッチのスポンサーで、特歩は英超バーミンガムチームとパートナーシップを結んだ。

これまでバスケットボールシューズを中心とした同ブランドは昨年、中国に1027の新しい専門店をオープンし、年末の総収入は51ポイント増の4億5600万ドルに達した。同ブランドはすでにNBAの中国での公式スポンサーであり、ジェイソン・キッド、アーテストを含む12人のNBA選手と契約している。

同ブランドとWTAツアーの提携には、主に中国のテニスフェスティバル、選手服のプログラム提携、アパレル連合ブランドの収益共有などが含まれる。許志華氏によると、2010年の同ブランドの戦略的拡張の一環で、他にアジアや北米での販売も含まれているという。

「私たちはバスケットボールからテニスまで、私たちのブランドの知名度を拡大したいだけです」と許志華氏は言った。「中国は私たちの最も重要な市場であり、国際スポーツ大会との協力契約は、私たちをよりグローバル化と専門化させる目標を実現するためのものです。しかし、今のところ、私たちの主な影響はもちろん中国市場に集中しており、それに続く世界市場です」