ユーロ/ドルはついに久しぶりのきっかけを待っている

今週はドルが悪い週を過ごしたが、米国が2015年後半以来の経済成長減速の勢いを逆転させている兆候はないためだ。実際、今年第1四半期の情勢はさらに悪化したように見えるだけでなく、4四半期も改善されていない。

米国のデータによると、第1四半期経済成長非常に温和で、GDPは0.5%増にとどまり、予想を0.7%下回ったが、前の値は1.4%だった。逆に、金曜日に発表されたデータによると、欧州の第1四半期のGDPは0.6%増加し、予想を0.4%上回った。

今週初め以来、米国のデータは失望を与え続け、住宅データは予想に及ばず、耐久財の注文は下落し、初任者数は増加し、消費者の信頼感は下落した。唯一の良いニュースは個人所得の増加から来ているが、支出が萎縮していることを考慮すると、この積極的なデータは消費の減少を意味するため、基本的にマイナスと解読されている。

情勢を「雪上の霜」にしたのは、FRB会議が利上げの扉を開け、外部リスクへの懸念を下げたまま、FRB利上げ時点を明示していない。市場は6月の会議が再び無実に終わる見通しで、ドルはその後、大きな打撃を受けることになった。

過去5日以来、ユーロ/ドルは着実に上昇し、重要な静的抵抗レベル1.1460の下に来た。FXStreetチーフアナリストのValeriaBednarik氏によると、日線図には、為替相場3月と4月の上昇幅の38.2%から1.1220付近に戻して反発したが、技術指標は中軸上に大幅に上昇したため、これらは来週も同通貨ペアの上昇を支持している。

　　Valeria Bednarik氏によると、今後数日、この通貨は下りに対する予備的な支持は1.1360にあるが、1.1310を下回ってこそ下落が確認でき、その後、為替相場はさらに1.1220エリアに下落するという。このレベルでは、ドルの長期的な上昇余地が限られているため、市場は引き続き高値で空売りするだろう。

しかし、過去1年間、1.1460レベルはずっと「硬骨漢」であり、突破しても上昇は確認できなかった。実際には、為替相場はこのレベルの上に少し上昇して空頭を「クリア」し、さらに圧力を軽減し、後で上昇するだろう。その時、上昇の勢いが確認され、為替相場は1.1500水準付近まで着実に上昇するか、2015年8月の1.1714水準をテストする扉が開かれる。